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ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの最新ポートフォリオ(2021年3月末時点)

1.バークシャー・ハザウェイ率いるウォーレン・バフェット氏

今回は、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK)の2021年3月末時点でのポートフォリオについて見ていきたいと思います。

バフェット氏は、「投資の神様」や「オマハの賢人」とも呼ばれることもあることからも分かるように、過去35年間(1985-2019年)の年平均リターンは、16.6%と驚異的なものとなっています。(同期間のS&P 500の年平均リターンは、8.8%。)

ただ、下の表に示すように、最近の10年間で見ると、やや様相が異なっていることが分かります。

年平均リターン BRK S&P 500 超過リターン
過去3年間(2017-2019) 11.1% 12.9% -1.8%
過去5年間(2015-2019) 10.1% 9.4% 0.7%
過去10年間(2010-2019) 10.80% 11.2% -0.4%

過去5年間(2015-2019年)では、S&P 500をアウトパフォームしていますが、過去3年間(2017-2019年)および、過去10年間(2010-2019年)では、S&P500をアンダーパフォームしているのです。

これは、米国株の上昇が続いていることから、バフェット氏のお眼鏡に適う割安株が見つかりづらくなったためと思われます。

実際、バークシャーの現金等の待機資金は、2010年頃より増加傾向となっています。

2.米証券取引委員会(SEC)への報告書提出義務

さて、バフェット氏に限りませんが、著名投資家たちのポートフォリオを知ることができるのには理由があります。

これは、米国では運用資産が1億ドル以上の機関投資家は、四半期ごとに証券取引委員会(SEC)への報告書提出が義務付けられているためです。

この報告書は、SECのホームページから閲覧することができ、著名投資家たちのポートフォリオの保有銘柄や株数などを知ることができるのです。

ただ、各四半期末から45日以内が報告書の提出期限であることから、公開されたポートフォリオが最新のものであるとは限らない点には注意が必要です。

また、公開されるのは、米国上場株および、ロングポジションのみとなっています。

さて、各四半期から45日以内が提出期限ということから、2月中旬、5月中旬、8月中旬、11月中旬に報告書が更新されることが多くなります。

つまり、5月中旬頃までには、著名投資家たちの3月末時点でのポートフォリオが数多く公開されるというわけです。

3.バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ

それでは早速、バークシャー・ハザウェイの2021年3月末時点でのポートフォリオを見ていきます。(図では上位15銘柄を示しています。)

バークシャー・ハザウェイの2021年3月末時点でのポートフォリオを示した図

また、この四半期前の2020年12月末のポートフォリオを示したのが下図になります。

バークシャー・ハザウェイの2020年12月末時点でのポートフォリオを示した図

この両者を比較する限りでは、ほとんど変化がありません。

強いて言えば、CVX(シェブロン:石油関連企業)の組み入れ比率が下がったことくらいです。

4.バークシャー・ハザウェイの主な新規売買銘柄と総括

そこで、さらに踏み込んで、20年12月末から21年3月末までの間に、バークシャー・ハザウェイのポートフォリオで組み入れ比率に変化のあった銘柄を見ていくことにします。

ティッカー 銘柄名 組み入れ比率 変化率
AON Aon PLC 0.35% 新規買い
KR The Kroger Co 0.68% 52.3%増
MMC Marsh & McLennan Companies Inc 0.24% 23.9%増
VZ Verizon Communications Inc 3.42% 8.3%増
RH RH 0.39% 1.4%増
ティッカー 銘柄名 組み入れ比率 変化率
SU Suncor Energy Inc 0 完全売却
SYF Synchrony Financial 0 完全売却
WFC Wells Fargo & Co 0.01% -98.71%
LBTYA Liberty Global PLC 0.03% -81.34%
CVX Chevron Corp 0.92% -51.19%
AXTA Axalta Coating Systems Ltd 0.15% -40.7%
MRK Merck & Co Inc 0.51% -37.69%
STNE StoneCo Ltd 0.24% -24.5%
SIRI Sirius XM Holdings Inc 0.1% -12.68%
ABBV AbbVie Inc 0.92% -10.44%
GM General Motors Co 1.42% -7.59%
BMY Bristol-Myers Squibb Company 0.72% -6.91%
USB U.S. Bancorp 2.65% -1.11%

これらの中で気になるのは、2018年末に完全売却したVZ(ベライゾン:電気通信事業)に、前四半期から再投資しており、21年3月末にも買い増していることです。

また、WFC(ウェルズ・ファーゴ)やUSB(U.S.バンコープ)を前四半期に続いて、売却しています。

前四半期には、JPモルガン・チェース(JPM)の完全売却もしていたので、金融株の組み入れ比率を落としていることが分かります。

ただ、あくまで結果論ではありますが、今のところ、それら金融株の株価は堅調に推移しており、売却したのは失敗だったかもしれません。

そして、バークシャーのポートフォリオの特徴は、何と言っても2016年初から投資し始めていた、AAPL(アップル)の組み入れ比率がかなり大きくなっていることです。

2018年12月末頃からは、アップル株を少しずつ売却しているようですが、依然として大きな割合を占めていることには変わりありません。

とはいえ、バークシャーの最近の運用成績は、このアップル株の貢献がなければ、非常に平凡なものとなっていたことも事実です。

それだけに、バークシャーがアップル株を中心としたポートフォリオを、今後どのようにマネジメントしていくのかは注目されるところでしょう。

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