読書録・書評

【読書録・書評】『ゼロから純資産5億円を築いた私の投資法』

ここでは、以下の書籍についてのレビューを書いていきたいと思います。

1.本書の概要

まずは、本書の概要からです。

本書では、成長株投資、不動産投資、FXによって、生涯収入10億円超を達成したという個人投資家のふりーパパ氏によって、その経緯が書かれています。

なお、本書の章立ては、以下のようになっています。

  • 第1章 資産バブルは10年周期でやって来る!?
  • 第2章 初めての不動産投資とバブルへの対応
  • 第3章 株式投資で大躍進するカギと、仕掛けの勘どころ
  • 第4章 迷ったら、楽しいを選ぶ
  • 第5章 「まさか」の事態への対処
  • 第6章 夢を追う相場は、現実になった瞬間に終わる
  • 第7章 利回りがリスクに見合う不動産物件を選ぶのがコツ
  • 第8章 株価10倍・テンバーガー銘柄を探せ!
  • 第9章 投資のルールはできるだけシンプルに
  • 第10章 株式相場が安い時に不動産を買うのが王道
  • 第11章 テンバーガー銘柄発掘法
  • 第12章 長期不動産投資リスクの認識
  • 第13章 これから10年、不動産投資・株式投資の行方

本書では、不動産投資についての言及も多くありますが、ここでは株式投資に関連する部分について、レビューしていきます。

2.成長株の投資法

本書では、第8章と第11章で、成長株の発掘法などについて触れられています。

まず第8章では、個人投資家が株式投資で最も効率的に儲けるには、一銘柄への集中投資であると書かれています。

また、大きく値上がりする成長株は、年間で数えるほどしかなく、自分が知っている一番いい銘柄に投資するとのことです。

そして、成長株を発掘するための方法として、以下のようなものが挙げられています。

  • テレビCMや雑誌の宣伝などに注目する。
  • あまり知られていない企業の宣伝が出ていたら注目する。
  • ヒット商品などの情報に敏感になる。

他に、成長株の売却についても述べられており、天にも昇らんとする株価を見ても得意にならず売り時に集中し、大天井から10%以上下落したら全てその株を売却すると言います。

3.成長株の発掘法

続いて第11章では、成長株の発掘法として、次のようなものが挙げられています。

  • 新高値銘柄をチェックする。
  • 業績面での裏づけがある。
  • 新商品、新サービスや新経営陣によって、会社が変わりつつある。
  • 株式市場の投資環境がいい時には、リーダー(主導株)がよくあがる。
  • 「ボックス売買法」を利用する。

これらは、『オニールの成長株発掘法』などの著書でも有名なウィリアム・オニール氏が提唱する「CANSLIM」の一部になります。

これに、『私は株で200万ドル儲けた』の著者であるニコラス・ダーバス氏の「ボックス売買法」を組み合わせていると述べられています。

4.成長株発掘のヒント

第13章では、これまでの成長株に関連する、ヒット商品などのブームについて、年代ごとに以下のようなものが挙げられています。

  • 1980年代
    • 不動産(マンション)ブーム・金利自由化・株式投資ブーム・円高と旅行ブーム・ビデオと音響機器(CDやウォークマン)の普及・ファミレスとコンビニの普及
  • 1990年代
    • 安売りスーツ・住宅建築ブーム・余暇ブーム・ゲーム機・パソコンの普及・100円ショップの普及・携帯電話の普及・デジカメブーム・郊外型回転ずし・インターネットの普及・技術者のアウトソーシング
  • 2000年代
    • インターネットとポータルサイトの普及・ネット情報サイトの普及・インターネットショッピング・大型テレビから薄型液晶テレビの普及・不動産流動化と不動産投資ブーム・液晶HDテレビの普及・中国ブーム・イントラネットの普及・スマホの普及・携帯ゲーム・iPhoneブーム・日本版SPAアパレル
  • 2010年代
    • 新興国での自動車ブーム・太陽光発電ブーム・青色ダイオード・LED照明・代替エネルギー・節電ブーム・自動車燃費ブーム・クラウドシステムの普及・スマホゲームブーム

このように、ブームは生活に密着しているものも多く、目の前で起こっていることが、成長株発掘の大きなヒントになるのは間違いないと言うのです。

そのため、身の回りの物事に注目するのはとても重要であり、このようなことに気付くためのレーダーの役割をするのが、新高値銘柄と言えるかもしれないと書かれています。

そして、成長株は日本の景気がよい時に大きく業績を伸ばし、そのような景気のよい時期に成長株に投資するのが最良の方法だと述べられています。

5.総括

ここまでレビューしてきたように、本書では、何か具体的な投資手法が書かれているわけではなく、投資手法に関してはかなり抽象度の高い内容となっています。

本書の内容は、著者のこれまで行ってきた投資(主に株式・不動産)や、その当時の世間や市場の情勢が中心だと言えます。

そのため、読み物としては興味深く参考にもなりましたが、著者の具体的な投資手法については、別の著書(以下)を参考にした方が良いでしょう。(リンク先はレビュー記事になります)

 
 

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