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【2021年12月末時点】デビッド・テッパー氏率いるアパルーサ・マネジメントの最新ポートフォリオ

1.アパルーサ・マネジメント率いるデビッド・テッパー氏

今回は、デビッド・テッパー氏が率いる、アパルーサ・マネジメントの2021年12月末時点でのポートフォリオについて見ていきたいと思います。

デビッド・テッパー氏は、ヘッジファンド・マネージャーの運用報酬ランキングで、2009年、2012年、2013年にトップとなり、その後も、2016年3位、2017年5位、2018年3位と驚異的な成績を残しています。

特に2009年には、リーマンショック後に大きく売られた大手銀行株などを大量に取得し、辛抱強く持ち続けたことで、最終的に70億ドルもの利益を上げたと言われます。

また、2013年には、市場で不人気だった航空株への投資でリターンを出すなど、特定業種への集中投資で成果を出してきたことで知られています。

2.米証券取引委員会(SEC)への報告書提出義務

さて、デビッド・テッパー氏に限りませんが、著名投資家たちのポートフォリオを知ることができるのには理由があります。

これは、米国では運用資産が1億ドル以上の機関投資家は、四半期ごとに証券取引委員会(SEC)への報告書提出が義務付けられているためです。

この報告書は、SECのホームページから閲覧することができ、著名投資家たちのポートフォリオの保有銘柄や株数などを知ることができるのです。

ただ、各四半期末から45日以内が報告書の提出期限であることから、公開されたポートフォリオが最新のものであるとは限らない点には注意が必要です。

また、公開されるのは、米国上場株および、ロングポジションのみとなっています。

さて、各四半期から45日以内が提出期限ということから、2月中旬、5月中旬、8月中旬、11月中旬に報告書が更新されることが多くなります。

つまり、22年2月中旬には、著名投資家たちの21年12月末時点でのポートフォリオが数多く公開されるというわけです。

3.アパルーサ・マネジメントのポートフォリオ

それでは早速、アパルーサ・マネジメントの2021年12月末時点でのポートフォリオを見ていきます。(図では上位17銘柄を示しています。)

アパルーサ・マネジメントの2021年12月末時点でのポートフォリオを示した図

また、この四半期前の2021年9月末時点でのポートフォリオを示したのが下図になります。

アパルーサ・マネジメントの2021年9月末時点でのポートフォリオを示した図

この両者の違いを際立たせるために、21年12月末時点でのポートフォリオの上位17銘柄について、各銘柄の組み入れ比率と、前四半期からの増減率を示したのが、次の表になります。

ティッカー 銘柄名 組み入れ比率(%) 増減率(%)
GOOG Alphabet Inc 10.05 -8.16
FB Meta Platforms Inc 9.52 -3.72
M Macy’s Inc 6.8 44.23
MU Micron Technology Inc 6.59 0
AMZN Amazon.com Inc 6 0
OXY Occidental Petroleum Corp 4.92 -0.6
PCG PG&E Corp 3.9 -6.54
TMUS T-Mobile US Inc 3.81 -49.86
GM General Motors Co 3.39 New Buy
DHI D.R. Horton Inc 3.07 -7.95
XLE The Energy Select Sector SPDR Fund 3.07 -2.71
GT Goodyear Tire & Rubber Co 2.82 -0.96
EQT EQT Corp 2.74 71.57
ET Energy Transfer LP 2.62 22.59
MSFT Microsoft Corp 2.57 0
XOP SPDR Oil & Gas Exploration and Production ETF 2.47 -0.99
MOS The Mosaic Co 2.43 1.05

4.デビッド・テッパー氏のポートフォリオ・マネジメントと総括

まず目を引くのは、大量の新規買いとなった「GM(ゼネラル・モーターズ)」です。

これは、21年10月に次世代EV向けの研究開発センターの計画を発表したことや、同11月に電動化および自動運転への巨額の投資を発表したことを材料視したものと思われます。

なお、GMの株価は、年明けからは大きな調整となっていますが、21年10月から12月末までは上昇基調となっていました。

また、米天然ガス生産最大手の「EQT(EQT)」や、米エネルギー関連サービス会社の「ET(エナジー・トランスファー)」を大きく買い増していることも特徴的です。

さらに、この2銘柄と同じ「石油・ガス」業界に分類される「OXY(オクシデンタル・ペトロリアム)」はほぼ増減なく、4.9%と高い組み入れ比率が維持されています。

そして、21年10月から21年12月末までの期間における株価では、OXYが92.6%、EQTが35.3%、ETは28.9%の上昇となっています。

こうしたポートフォリオ・マネジメントもあり、年明け以降もポートフォリオに変動がなかったと仮定すると、アパルーサ・マネジメントのパフォーマンスは、S&P 500を上回り続けているという結果も出ています。

エネルギー価格の高騰を見越して、ここまでドラスティックにポートフォリオの銘柄を組み替えて結果を出すというのは、驚嘆に値します。

先行き不透明な状況下ですが、そうした中でデビッドテッパー氏が、今後どのようにポートフォリオをマネジメントしていくのかには是非とも注目したいところです。

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