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【2021年12月末時点】ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの最新ポートフォリオ

1.バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏

今回は、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK)の2021年12月末時点でのポートフォリオについて見ていきたいと思います。

バフェット氏は、「投資の神様」や「オマハの賢人」と呼ばれることがあることからも分かるように、過去35年間(1986-2020年)の年平均リターンは、15.2%と驚異的なものとなっています。(同期間のS&P 500の年平均リターンは、8.5%。)

ただ、下の表に示すように、最近の10年間で見ると、やや様相が異なっていることが分かります。

年平均リターン BRK S&P 500 超過リターン
過去3年間(2018-2020) 5.3% 11.9% -6.6%
過去5年間(2016-2020) 11.9% 12.9% -1.0%
過去10年間(2011-2020) 11.2% 11.5% -0.3%

過去3年間(2018-2020年)および、過去5年間(2016-2020年)、過去10年間(2011-2020年)のいずれの期間においても、S&P500をアンダーパフォームしているのです。

これは、米国株の上昇が続いていることから、バフェット氏のお眼鏡に適うような割安株が見つかりづらくなったことも要因の一つではないかと思われます。

実際、バークシャーの現金等の待機資金は、2010年頃より増加傾向となっています。

2.米証券取引委員会(SEC)への報告書提出義務

さて、バフェット氏に限りませんが、著名投資家たちのポートフォリオを知ることができるのには理由があります。

これは、米国では運用資産が1億ドル以上の機関投資家は、四半期ごとに証券取引委員会(SEC)への報告書提出が義務付けられているためです。

この報告書は、SECのホームページから閲覧することができ、著名投資家たちのポートフォリオの保有銘柄や株数などを知ることができるのです。

ただ、各四半期末から45日以内が報告書の提出期限であることから、公開されたポートフォリオが最新のものであるとは限らない点には注意が必要です。

また、公開されるのは、米国上場株および、ロングポジションのみとなっています。

さて、各四半期から45日以内が提出期限ということから、2月中旬、5月中旬、8月中旬、11月中旬に報告書が更新されることが多くなります。

つまり、22年2月中旬頃には、著名投資家たちの21年12月末時点でのポートフォリオが数多く公開されていたというわけです。

3.バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ

それでは早速、バークシャー・ハザウェイの2021年12月末時点でのポートフォリオを見ていきます。(図では上位15銘柄を示しています。)

バークシャー・ハザウェイの2021年12月末時点でのポートフォリオを示した図

また、この四半期前の2021年9月末のポートフォリオを示したのが下図になります。

バークシャー・ハザウェイの2021年9月末時点でのポートフォリオを示した図

4.バークシャー・ハザウェイの主な売買銘柄と総括

上掲の2つの表からだと変化が分かりづらいため、21年10月から12月末までの間に、バークシャー・ハザウェイが売買した銘柄の中で、ポートフォリオ(PF)全体への影響度が0.1%以上あった銘柄について見ていくことにします。

ティッカー 銘柄名 PFへの影響度 組み入れ比率 増減率
CVX Chevron Corp 0.34% 1.36% 33.24%
NU Nu Holdings Ltd 0.3% 0.3% 新規買い
ATVI Activision Blizzard Inc 0.29% 0.29% 新規買い
ティッカー 銘柄名 PFへの影響度 組み入れ比率 増減率
V Visa Inc -0.1% 0.54% -13.23%
MMC Marsh & McLennan Companies Inc -0.12% 0.02% -85.23%
TEVA Teva Pharmaceutical Industries Ltd -0.14% 0% 完全売却
BMY Bristol-Myers Squibb Co -0.34% 0.1% -76.4%
ABBV AbbVie Inc -0.42% 0.12% -78.93%

まず、石油関連企業の「CVX(シェブロン)」を大きく買い増しており、エネルギー高騰を見越しての買いはさすがだと言えます。

一方で、ブラジルのデジタルバンク「NU(ヌー・ホールディングス)」や、米ゲーム大手の「ATVI(アクティビジョン・ブリザード)」を割と大きく新規買いしているのは、バフェット氏のイメージからすると違和感を感じるところです。

そして、ポジションを減らした銘柄については、「ABBV(アッヴィ)」、「BMY(ブリストル・マイヤーズ・スクイブ)」、「TEVA(テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ)」と医薬関連が目立ちます。

これらの医薬関連銘柄は、2021年の初めからおよそ一年間にわたってポジションを少しずつ減らされてきており、次の2022年3月末のポートフォリオでは、全て完全売却となっていそうです。

バークシャー・ハザウェイ副会長のチャーリー・マンガー氏いわく、「新薬の開発状況を把握することは難しい」とのことだったようです。

さて、バークシャー・ハザウェイは約17兆円近いキャッシュも保有しており、自社株買いを行ったりもしています。

ロシアのウクライナ侵攻や、エネルギー・小麦・金属など商品価格の高騰、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げなど、株式市場への逆風が強い状況となっていますが、バークシャーがその多額のキャッシュを使う場面が出てくるのかどうかには特に注目していきたいと思っています。

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