読書録・書評

【読書録・書評】『早稲田とか東大の投資サークルが書いた「無敗の株本」』

1.本書の概要

ここでは、以下の書籍についてのレビューを書いていきたいと思います。

まずは、本書の概要からです。

本書は、9年連続で「年利100%越え」を継続しているという大学サークル「JumpingPoint!!」のメンバーによって書かれたものになります。

なお、本書の章立ては、以下のようになっています。

  • 《第1章》私たちは学生最強の投資サークルです
  • 《第2章》絶対負けないための『戦闘準備編』
  • 《第3章》本気で勝つための「戦略編』
  • 《第4章》「株Tube」オススメ動画ランキング
  • 《第5章》投資の「真実」と「蝙し」についてザックリ解説
  • 《第6章》「株Tube」出演者図鑑

2.機関投資家 vs. 個人投資家

JumpingPoint!!では、個人投資家がどのような場面でどのように考えるかをベースに、自分たちよりも弱い投資家をどうやって叩くか、に的を絞って戦略が立てられていると言います。

また、機関投資家の思考法を分析し、それにに近づくことができれば決して負けないとも書かれています。

そして、機関投資家に狙われやすい銘柄の特徴として、以下の2つが挙げられています。

  • 出来高×取得単価が低い:安く制圧できる銘柄は一番危険
  • 信用買残が増える:貧乏な個人投資家が沢山寄ってきている

3.投資の準備と戦略

第3章では、JumpingPoint!!が運営するYouTubeチャンネルである「株 Tube」の活用法などが書かれています。

まずは、日興SMBC証券のツールを使って、番組内の「銘柄100」をコピーすることから始まります。

その「銘柄100」は、次のような基準などからセレクションされていると言います。

  • テクニカル的根拠がある
  • 話題性を持つ
  • 十分な流動性がある
  • ボラティリティがある
  • 質の悪い仕手に支配されていない

なかでも特に気をつけているのが、「旬の銘柄かどうか」で、この「旬」を理解するには、「出来高の推移」に着目する必要があるとのことです。

より具体的には、下記のうち「Ⅱ期~Ⅲ期」の真っ最中の銘柄への飛び乗りを狙うと書かれています。

  • Ⅰ期(非注目期)→ 誰にも注目されず株価に値動きが無い状態
  • Ⅱ期(注目初期)→ 上昇の初動に注目され出来高の上昇を伴い株価が上がる状態
  • Ⅲ期(過熱期)→ 1本当たりのローソク足が巨大化してチキンレース状態の最終局面

そして、「安いものを買って高く売ればいい」というのは現実味の薄い空論でしかなく、「高く買ってもっと高く売る」方が、圧倒的に簡単でストレスも溜まらないと言うのです。

4.「ヒートマップ」を用いたトレード

第3章では、「ヒートマップ」を用いたトレードについても、解説されています。

ヒートマップでは、値上がりしている銘柄が「赤」、値下がりしている銘柄が「青」で表示され、その値上がり幅・値下がり幅が強烈になればなるほど、色が次第に濃くなっていきます。

つまり、ヒートマップ上で段々と赤色が濃くなっていけばアップトレンド、段々と赤色が薄くなっていけばダウントレンドを表します。

そして、赤色が次第に濃くなっていく銘柄を見つけて飛び乗ると、それがアップトレンドの「流れに乗ったトレード」になり、利益を上げやすい傾向があると言うのです。

それにはまず、赤色が次第に濃くなっていく銘柄を見つけた際に、その赤い銘柄の板に注目して、板上の支持板・抵抗板(要するに厚い板の壁ができている部分)を探します。

次に、アップトレンドの銘柄で、抵抗板の厚い板の増減に注目し、その板が食われて上抜けする機会をじっと窺います。

そうすると、トレンドに乗っている銘柄は当然上抜けする可能性が他の銘柄と比べて圧倒的に高いので、抵抗線抜けに相乗りして大きな利益を上げる可能性が高まるとのことです。

5.総括

本書では、JumpingPoint!!の詳しい投資手法については、概要だけで詳しくは書かれていません。

本書は、彼らの運営する「株 Tube」の動画への誘導といった位置付けなのでしょう。

とはいえ、9年連続で「年利100%越え」を継続中というのは驚異的なパフォーマンスであり、動画で是非とも学んでみたいと思います。

動画の内容次第ではありますが、少なくとも彼らの動画チャンネルの存在を広く知らしめるという点で、本書には存在価値があると言えるかもしれません。

 

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