精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2024年7月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2024.08.31

【2024年8月】株式取引履歴（日本株・外国株）

この記事では、2024年8月に取引を行った銘柄について、その銘柄名と取得単価を簡単なコメントとともに、取引後から数日以内を目安にその都度、公開しています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．24年7月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．24年7月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて、外国株になります。外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、銘柄名に代えて、各銘柄のセクターや概要を補足に記載しています。

3．総括

24年7月は、日米の株式市場はともに中旬頃から調整の値動きとなっていました。

また、ドル円相場も、7月初めの162円から、7月下旬には154円にまで下落していました。

ここで、24年4月末時点での、金額ベースでみた外国人の日本株の保有比率は31.8％と、比較可能な1970年度以降で過去最高になっていたようですが、直近ではさらに上がっていたと思われます。

海外投資家は一般に、日本株買いの際に、為替ヘッジで円売りも行います。さらに近年は、低金利の円を調達して高金利通貨で運用する円キャリートレードも活発に行われていました。

そして、8月に入ってから日米などの株式市場が急落していますが、7月初めからの円高が、キャリートレードや「円売り・日本株買い」の巻き戻しを誘発し、急加速させていった面も大いにありそうです。

そう考えると、米国株に比べて、日本株の下げの方が大きい理由も納得がいきます。

逆にいうと、米国株の下げはそこまで大きくないので、米国株には依然として大きな下方への値幅調整リスクがあると思われます。

そうなると、日本株ももちろん連れ安となり、一段の下げが見込まれますが、その際には米国株ほどの下げにはならないのではないでしょうか。

日本企業は、自社株買いの余地も大きく、金融環境も依然としてかなり緩和的であるとのいうのも、その支援材料となるでしょう。

今回の下げでもかなり買い込みましたが、一段の下げがあった際には日本株にとって、絶好の買い場となるのではないかと考えています。

さて、7月は割安な不動産銘柄を割と多く購入していましたが、業種別で見ると、意外なことに7月は「不動産」が、「医薬品」に次いで2番目に高い収益率となっていました。

7月末に日銀が政策金利の0.25％への利上げを決定しましたが、8月からの相場急落もあり、今後の利上げは行いづらくなりそうです。

もともと日銀が利上げを継続していったとしても、せいぜい1％くらいまでではないかと見ていましたが、それすらも厳しいとなると、不動産銘柄にとってはより有利な環境となりそうです。

低金利下のインフレとなれば、株式とともに不動産も、もう少し見直されても良さそうです。