精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2024年5月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2024.06.30

【2024年6月】株式取引履歴（日本株・外国株）

この記事では、2024年6月に取引を行った銘柄について、その銘柄名と取得単価を簡単なコメントとともに、取引後から数日以内を目安にその都度、公開しています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．24年5月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．24年5月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて、外国株になります。外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、全てではありませんがほとんどの銘柄について、セクターや概要を補足しています。

3．総括

24年5月は、S&P 500が過去最高値を更新するなど好調な値動きであったのに対し、TOPIXはほぼ横ばいの値動きとなりました。

この背景としては、米国のハイテク企業が予想を上回る決算を発表したのに対し、日本企業は慎重な24年度の業績見通しを示していたことなどが挙げられます。

そして、5月は、TOPIXがプラス1％となる中、マイナス1％とアンダーパフォームする結果となってしまいました。

これは、「銀行」や「金融（除く銀行）」といった大きく上昇していた業種をほとんど組み入れていなかったことが響いています。

また、5月に全業種の中で最も下落した「不動産」銘柄を買っていましたが、これが今後、戻っていくことを期待したいところです。

国内では長期金利の上昇や、日銀の利上げ観測が高まっており、それが不動産関連銘柄への逆風となっているわけですが、日本では米国のように金利が上がっていく可能性は低いと考えているためです。

日本でもインフレは鮮明となっていますが、値上げの影響で消費動向は弱く、日銀も政策金利を2.8％にまで引き上げると債務超過に陥ってしまうためです。

もちろん、23年7月からFRB（米連邦準備制度理事会）が債務超過となっているように、債務超過になったからすぐにどうこうというわけではありませんが、米ドルほどの信用のない日本円にとって、日銀の債務超過は避けたいものであるはずです。

米国でも直近では景気の減速感が出てきており、FRBによる利下げ観測も再び強まっていますが、景気減速に備え、景気敏感株などを売りつつ、現金比率を高めていきたいと考えています。