精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2023年9月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2023.10.03

【2023年9月末】保有株式（日本株・外国株）と平均取得単価

この記事では、2023年9月末時点における、私自身が運用する法人口座の保有株式やその平均取得単価を公開しています。また、ポートフォリオ全体や運用方針などについてもコメントしています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．23年9月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．23年9月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて外国株になりますが、外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、一部の銘柄にセクターや概要を補足しています。

3．総括

9月は、日本株、外国株ともに相場環境が良かったこともあり、割と大きな売り越しとなりました。

それまで外国株は、円安ドル高の影響で、原資となるドルの供給を躊躇せざるを得なかったことから、買いたい銘柄が複数あったのですが保留していました。

しかし、この9月の売りにより、原資のドルを確保できたため、新たに買い入れた外国株が9月のハイライトになるかと思います。

その主な銘柄としては、金関連の「BTG」や「SSRM」、「OR」、石炭関連の「ARCH」、「BTU」、「CEIX」、ゲノミクス関連の「FLGT」、米国債(20年超)ETFの「TLT」が挙げられます。

米国ではハイペースの政策金利の引き上げが功を奏し、インフレが鈍化していましたが、ここ最近になりインフレ再燃の兆しが見られつつあります。

そのため、FRBは高金利環境を長く維持せざるを得ませんが、それは複数の経路から、景気の冷え込みへとつながります。

通常、景気減速となれば長期金利は低下しますが、米国債の需給悪化など、米国債の信用リスクが高まっていることから、長期金利も高水準を維持するとなると、実際はそうでなくても景気は堅調であると捉えられかねません。

そうなると利下げは遠のき、オーバーキル（過度の金融引き締めによる景気減速）となる可能性が大いにあり、本格的な景気減速となってから長期金利が低下してくるのではないかと考えています。

もちろん、インフレが沈静化すれば、政策金利の速やかな引き下げもあり得るのでしょうが、米中のデカップリングや、脱炭素とそれに伴う化石燃料への投資減少、先進各国の半導体産業などへの補助金政策などを踏まえると、現在起きているインフレは粘着性が高いと考えるのが自然なように思われます。

そして、化石燃料への回帰の動きや、BRICS諸国を中心としたドル離れといった動きが、それぞれの時間軸は違えど想定されるため、外国株のポートフォリオでは、それに対応したポジションを構築しているところです。