この記事は、株式取引を行うために開設する、証券口座についてのものとなります。
また、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)や、最近話題に上ることの多い、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の口座を開設する際にもきっと参考になるはずです。
この記事では、ネット上でもまず書かれていないような見地から、おススメの証券口座について書いてありますので、是非参考にしていただければと思います。
早速ですが、株式取引を始めようと思った際に、どの証券口座を開設するかというのは、何を重視するかによって変わってきます。
その重視する項目というのには具体的に、手数料や取扱商品、銘柄検索機能、チャート機能、情報量、取引ツールの使いやすさなどがあります。
そして、これらの中のどれを重視するかは、取引スタイルの違いによるところが大きいかと思います。
例えば、1日の間に何回も取引するデイトレードなどのような取引スタイルと、一度株式を購入したら数ヵ月~数年は保有するような取引スタイルとでは、当然どの項目を重視するかが異なってきます。
ちなみに、ここでは後者の、株式をある程度の長期にわたって保有するような取引スタイルを前提としています。
そうなると、手数料はもちろんですが、その他に取扱商品や、情報量、銘柄検索機能といった点を重視したいところです。
このうち、情報量や銘柄検索機能に関しては、有料にはなってしまいますが、東洋経済新報社の提供している四季報オンラインで月額1080円のベーシックプランを利用すれば十分事足ります。
ですから、最も重視したい項目は、取扱商品であると考えています。
この取扱商品とは、具体的には投資信託の高い手数料と投資信託に代わる選択肢のところで書いたように、ETFのことを指しています。
そして、ETFの中でも特に、海外ETFの取扱いが多い証券会社を選んでおくと良いでしょう。
というのも後々、例えば国際分散投資を実現したいなどと考えた際に、海外ETFの取扱いが多い方が選択肢の幅が広がるからです。
そういった観点からすると、海外ETFの取扱いが多い、SBI証券、楽天証券、マネックス証券がおススメということになってきます。
また、冒頭に出てきたNISAやiDeCoにおいても、SBI証券や楽天証券はおススメです。取扱い商品の数が多く、手数料も安いからです。
もし迷ったら上記のいずれかに口座開設をしておけば間違いはないといえます。
ただ、この記事の標題にあるように、私がSBI証券ではなく、楽天証券を勧めるのには理由があります。
その理由について、これから書いていきますが、結論から言うと、顧客対応の差ということになります。
私事になりますが、先日、私自身が設立した合同会社の法人口座開設を、まさにこのSBI銀行と楽天銀行に依頼しました。
まずSBI銀行の方に依頼したのですが、必要書類郵送後に何の連絡もなく2週間以上待たされました。
そして、ようやく届いたのが、
「当社で審査をさせていただいた結果、口座開設のお申込みをお受けすることができません。」
という紙切れ一枚で、口座開設不可の理由は一切分からずじまいでした。
一方、楽天銀行の方はというと、まず必要書類を郵送すると「到着いたしました」との確認メールがありました。
その後、楽天銀行から当社固定電話への連絡に不在でなかなか出れずにいると、楽天銀行へ固定電話の方から連絡して下さいとの依頼のメールがありました。
また、私の不手際で必要書類に不備もあったのですが、それに関してもメールや電話で丁寧に対応してもらえました。
そして無事、楽天銀行の法人口座を開設することができました。
以上のことは、一見証券口座の開設とは関係ないことのように思われるかもしれません。それに、私自身の私情を挟んでしまった部分も多少はあるかもしれません。
ただ、SBIと楽天では顧客対応に雲泥の差があるように感じましたし、一事が万事という言葉もあります。
これは、「一つの小さなことに見られる傾向が、他の全てのことに現れる」という意味です。
今までは、SBI証券と楽天証券のどちらか好きな方に口座開設すれば良いとお伝えしていました。
しかし今回の一件があってからは、SBI証券ではなく楽天証券への口座開設を勧めるようになりましたし、その理由をより多くの方にも知っていただきたいと思い、こうして記事にした次第です。
楽天証券が様々な面で優れているというのはもちろんですが、楽天証券をおススメするのには、純粋にしっかりとした活動を行っている企業を応援したという気持ちがあります。
あなたが楽天証券に口座開設をしたからといって、私に何かメリットがあるわけでは全くありませんが、迷ったら楽天証券に口座開設をしていただければ間違いないと思いますし、この記事が証券口座開設の参考になりましたら幸いです。