精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2024年1月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2024.02.06

【2024年1月末】保有株式（日本株・外国株）と平均取得単価

この記事では、2024年1月末時点における、私自身が運用する法人口座の保有株式やその平均取得単価を公開しています。また、ポートフォリオ全体や運用方針などについてもコメントしています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．24年1月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．24年1月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて、外国株になります。外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、全てではありませんが特徴的な銘柄に関しては、セクターや概要を補足しています。

3．総括

24年1月の日米株式市場はともに堅調な値動きとなりましたが、特に日本株では日経平均株価が年初から約3200円もの上昇となりました。

これは外国人投資家の大幅な買い越しによるところが大きいと思われますが、その背景として、米経済がソフトランディング（軟着陸）するとの見方が強まっていることや中国の景気減速懸念などが挙げられるでしょう。

また、発表が佳境を迎えている10～12月期の決算では、増益の企業が多くなっており、自社株買いなどの株主還元を企業も多くなっています。

そうしたことから、日本単独で見た場合には、今後の相場も期待できそうですが、米国の状況を鑑みると話は変わってきます。

今年2024年は、米大統領選挙が行われる年になりますが、過去の米大統領選挙年の米国株式市場のパフォーマンスは平均するとあまり期待できないものとなっているのです。

なお、直近の米大統領選で政権交代となった年は下記の通りです。

• 1992年：ブッシュ（共和党）→クリントン（民主党）
• 2000年：クリントン（民主党）→ブッシュ（共和党）
• 2008年：ブッシュ（共和党）→オバマ（民主党）
• 2016年：オバマ（民主党）→トランプ（共和党）
• 2020年：トランプ（共和党）→バイデン（民主党）
• 2024年：バイデン（民主党）→（トランプ（共和党）？）

上記を見ると、因果関係は不明ですが、政権交代となった米大統領選挙年の前後で、バブル崩壊やITバブル崩壊、リーマンショック、チャイナショック、コロナショックが起こっていたことが気になります。

そして今のところ、24年11月の米大統領選では、トランプ氏が勝利する可能性が高そうです。

仮にそうなった場合、例えば米国第一主義によるEU（欧州連合）との通商摩擦から、その対抗措置としてEUがGAFAなどに対して規制強化や課税を行う可能性があるでしょう。

また、脱炭素を撤回し、同盟国に化石燃料の使用を奨励することも考えられます。

今や米国株の上昇は、そのほとんどをGAFAをはじめとした一部の企業が牽引する格好となっていますが、上記のようなシナリオがもし実現すれば、GAFAの業績は曲がり角を迎えることになるかもしれません。

以上のようなことから、特に米国株は今年の秋口に大きな調整があるかもしれないと警戒していますが、一方で化石燃料業界や、地政学リスクの高まりから金鉱株や暗号資産には中期的に楽観的な見通しを持っています。

これまでは世界株や米国株を買っているだけで上手くいっていましたが、これからはそうした思考停止状態の投資が危うさを伴うような領域に足を踏み入れつつあるように思えてなりません。