精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2023年10月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2023.11.05

【2023年10月末】保有株式（日本株・外国株）と平均取得単価

この記事では、2023年10月末時点における、私自身が運用する法人口座の保有株式やその平均取得単価を公開しています。また、ポートフォリオ全体や運用方針などについてもコメントしています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．23年10月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．23年10月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて、外国株になります。外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、全てではありませんが特徴的な銘柄に対しては、セクターや概要を補足しています。

3．総括

10月の相場は、日米ともに軟調な値動きでした。

この要因の一つには、米長期金利の上昇が挙げられ、この長期金利上昇の背景として、タームプレミアムの上昇が指摘されています。

タームプレミアムは、長期債の保有に対して求められる上乗せ金利のことで、大幅な財政赤字を補填するために米国債の供給が増加することへの懸念から、タームプレミアムが上昇しているのです。

つまり、米国債のリスクプレミアムが上昇しているということです。

一方で、長期金利上昇により、米国では株式との利回り差であるイールドスプレッドが縮小しているため、株式から債券への資金移動が起きる可能性もあります。

景気拡大に伴う長期金利上昇であれば良いのですが、そうでない場合には、長期金利上昇は株式にとって逆風となります。

そういったこともあり、米株式相場はしばらくの間、厳しい環境が続くこととなりそうです。

また、日本の経済や株式相場については基本的に強気の見方をしているのですが、やはり欧米が景気後退となれば、日本もそれに引きずられてしまう可能性が高いでしょう。

さて、10月は相場が軟調だったこともあり、既存銘柄の買い下がりが多くなりました。

そのような中で新規買いした銘柄のうち、特徴的なものを挙げると「CCJ」と「UUUU」で、ともに原子力関連の銘柄になります。

脱炭素という大きな流れの中で、再生可能エネルギーの制約から、現実的な問題として化石燃料が見直されつつありますが、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとして世界では原子力が推進・拡大されており、この流れは当面続きそうです。

そして、これらの銘柄も含め、外国株のポートフォリオには化石燃料や金属・鉱業関連の銘柄が多くなっているのですが、それらはインフレ環境下でも、ある程度の耐性を示してくれるのではないかと期待しています。