精神科医による辛口投資論

ここでは、私自身が運用している法人口座の2024年11月末時点における、日本株と外国株それぞれの保有株式と各銘柄の平均取得単価（手数料込み）を公開しています。

具体的な保有株数は非公開としていますが、概ね各銘柄へ均等額に近いイメージで投資しています。

イメージというのは、強気の銘柄に対してはウェイトを高めたり、自信の持ていない銘柄や様子見の銘柄に対しては試し玉として少量で購入したりすることがあるためです。

最後の総括では、その月に考えていたことや、今後の方針などについて触れています。

また、最新の取引履歴については、次の記事をご参照ください。

2024.12.02

【2024年12月】株式取引履歴（日本株・外国株）（都度更新）

この記事では、2024年12月に取引を行った銘柄について、その銘柄名と取得単価を簡単なコメントとともに、取引後から数日以内を目安にその都度、公開しています。...

なお、言うまでもないかもしれませんが、売買は自己責任でお願いいたします。

1．24年11月末時点での保有株式（日本株）と平均取得単価

まずは、日本株の方からです。

2．24年11月末時点での保有株式（外国株）と平均取得単価

続いて、外国株になります。外国株に関してはティッカーシンボルのみの表記としていることもあり、銘柄名に代えて、各銘柄のセクターや概要を補足に記載しています。

3．総括

24年11月は、米国株が過去最高値を更新する一方で、日本株はほぼ横ばいの値動きとなりました。

米国株の強い値動きの背景には、11月5日の米大統領選で勝利したトランプ氏の、減税路線や規制緩和といった政策への期待があると言えます。

一方の日本株は、同氏の関税政策や、日銀の利上げなどへの懸念を反映した値動きであると思われます。

また米国株は、トランプ政権入りが報じられているマスク氏率いるテスラが11月に大きく上昇した以外は、いわゆるマグニフィセント・セブンが相場全体を牽引するという形ではなく、幅広い銘柄へと株価上昇の裾野が広がっている印象です。

別な言い方をすれば、全体的な割高感が強まっており、バフェット氏率いるバークシャーの手元資金が、過去最高（24年9月末で3200億ドル以上）にまで積み上がっているのも頷けます。

そうした米機関投資家の莫大な待機資金は、米国の景気減退が鮮明となれば債券へと流入するのでしょうが、増加の一途を辿る米政府債務への懸念などから、金（ゴールド）やビットコインをはじめとする暗号資産への資金流入も続きそうです。

そして、無事にトランプ氏が大統領に就任できるかどうかは未だ分からず、少なくとも年明け1月20日の就任式までは予断を許さない状況と言えます。

最近も、バイデン政権がウクライナに長距離ミサイルの使用を許可するなど、過去に数々の戦争を引き起こしてきた民主党が、政権交代前に戦争を激化させようとしており、日本ではほとんど報じられませんが、世界は第三次世界大戦直前といっても過言ではないのです。

そんな中で、日本株は割安な銘柄が目立ち、配当・自社株買いといった還元余地も大きく、政策保有株の削減やそれによるアクティビストの活発化などと、世界の中でも相対的に株価上昇が期待できるのではないかと思われます。

海外初の不安材料が数多くある中で、今月以降は、現金や債券などの比率を高めていくのか、「掉尾の一振」や「辰巳天井」やを期待して強気で臨んでいくのか、バランス感覚が要求される相場となりそうです。